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開業事例

医師

自分が納得しなければ患者も集まらない リスクヘッジは万全に

開 業 日:H24年4月
開業年齢:50歳代
標榜科目:外科
開業形態:ビルテナント

  これまで勤務してきた病院でお付き合いしてきた患者さんを通して、開業した後も継続して診ていきたいという想いが強く、勤務していた病院の近くで開業に踏み切りました。開業の準備期間は約半年。この短い間、相談に乗ってもらったのは一人の同僚医師です。相談した一番の内容は、資金繰りと開業するまでの流れですね。この過当競争の中に埋もれないようにするにはどうしたらいいのかといった不安な点を、ベテラン開業医の先生に相談に乗ってもらい、実際に生の声を聞けたことは、大変参考になりました。
 開業をする際に一番苦労したのは、資金調達です。初めて銀行に行った際は、全く貸すつもりはないという一言。ある方の紹介で何とか借りることはできたのですが、借りるまでの期間は、ものすごく時間がかかりましたね。一度貸すと銀行が言ってからも、審査期間が異常に長かったので、その期間はとても辛かったですね。開業準備の中で、自分自身の気持ちが一番折れそうになったのはこの時ですね。
 中古医療機器の利用は最初から考えませんでした。新しい医療機器を扱っていることも一つのクリニックの宣伝になると考えたからです。私のクリニックはいくつかの大きな病院が周りにあるのですが、自分のクリニックと病院が近い場所で、特異性を出して開業しようと思っていたので、新しい医療機器、機能を患者さんに提供することは、開業する上で外してはならないポイントだと考えました。
 クリニックの広告宣伝は、口コミがほとんどです。長い間、同じ地域で診療していたということもあり、繋がりで来てくれる患者さんやその患者さんからの口コミで来院してくれる方がほとんどです。但し、開業前は新聞折り込みチラシやポスティング、内覧会なども実施しました。実際、折り込みチラシを持って来院してくださる患者さんも何人かいましたね。
 開業後もクリニックの宣伝や広告は常に見直しを図っています。分かりやすいホームページを始め、今回タウンニュースにクリニックを紹介してもらうことを予定しています。どこのクリニックにとっても同じ悩みだと思いますが、開業してからも集患対策は継続した課題になります。開業後も、自分が有効だと考えるクリニック紹介をしていくことは重要だと思いますね。
 お金を掛けずに開業することももちろん一つの選択肢。お金をかけない開業というのは、それなりのものでしかないと私は思います。ある程度、お金をかけて開業しないと自分が思ったクリニック作りは出来ません。そういった意味では、自分が開業して何をやりたいのかということを明確にすること。お金の面も含めて全てを見据えた上で、お金がこれだけしかないからこの範囲内で準備しようというのではなく、これをしたいからお金を何とかしようという意気込みでないと、なかなか思うようにクリニック作りはできないと思います。
 自分がやりたい開業の形態、それをどこに定めるか、それによって場所も規模も変わってくる。それをしっかりと、多少のリスクを侵した上でもやりたいことなのかどうか、そういったところを考えてやれば間違いはないと思います。最初からリスクを確保して開業できるかです。リスクが大きいからといって萎縮して、やりたいこともやれないような形で開業してもモチベーションを保つことも難しいですし、患者さんも集まらないと思います。

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