1. トップページ
  2. 開業事例
  3. 医師
  4. 広告宣伝は、業者の言うままではなく選定を 有名タレントの取材も効果なし

開業事例

医師

広告宣伝は、業者の言うままではなく選定を 有名タレントの取材も効果なし

開 業 日:H21年
標榜科目:整形外科
開業形態:レントクリニック

 大学病院に在籍し、大学系列の大規模病院を派遣で回り勤務をしていました。大きな病院では、午前の外来診療はまさに3分診療で、午後は手術ばかり。毎日が激務でした。患者さんをゆっくり診察したいという思いを当時から強く持っていました。激務に体調を崩したこともあり、開業し地域医療に貢献することに決めました。
 開業することを決めて、退職を前勤務先に伝えると、なかなか退職させてもらえなかったのが困りました。やっと退職ができましたが、その病院の院長には開業後も業者との取引が出来ない状態にさせられました。その病院で契約する装具屋社長と懇意にしていたのですが、私と契約すれば、「病院の取引を禁止する」などのいやがらせがあり驚きました。県も違い、その患者や職員を引き連れることはあり得ないにも関わらず、単なる嫌がらせで非常に残念でした。
 開業場所については、医療コンサルタントや卸業者などに物件の紹介を依頼していましたが、都市の中心街にある自宅近隣ではテナント料が高く、地方での物件も含め広くリサーチをかけました。現在の開業地は、勤務先病院の上司のところに、社会福祉法人の施設を経営するオーナーが、隣接してクリニックを建てたいという話をしてきたのがきっかけです。話の場所に私が同席していたのです。その施設の近くに、大学系列の病院があり、何度か勉強会で訪問した経験があり、全く知らない場所ではなかったのも決めてでした。医院の建設及び内装工事費用もオーナーが負担するという話も、開業資金を抑えたい私にとって好条件でした。また、医院建築の設計、内装も業者と相談しながら決めて良いということで、非常に魅力的でした。
 開業を決めると、オーナーの紹介で、ハウスメーカーの医療専門部門担当者に診療圏調査依頼しました。約数万人の町に整形外科専門医が非常に少なく、近隣では病院以外では私のところだけです。融資も問題なく実行されるなど開業までは、問題ありませんでした。医療機器では、脊椎を専門にしてきたので神経ブロックをするため、透視できる可動式レントゲン機器をリースで導入しました。高額な医療機器を充実させることができたのは、建築費や内装費等がかからなかったのが大きいです。その点では、普通の開業とは確かに違うので、参考にならないかもしれません。
 但し、開業後、思わぬところから問題が発生。開業後、オーナーの身内からクレームが来て驚きました。身内の方はクリニック建設に反対だったらしく、オーナーが強引に建てたということが後からわかりました。「窓から覗くな」とか、「敷地内を職員が歩くな」等、電話で苦情を言ってくる状態でした。職員が通り抜けできないようについ立を設置するなど想定外でした。駐車場でも、曲って駐車しているなどクレームが来たので、こんなにクレームを言われるものなのかと驚きました。今も何かあれば直接電話をかけて注意されます。
 宣伝については、業者の言いなりでやってしまいました。有名タレントが私を取材し、雑誌に掲載することもやりましたが、全く効果はありません。電柱広告も今では半分以上、減らしています。主要な交差点に大きな看板を出したことや、開業後、定期的に地域限定のタウン誌に医院紹介を載せると、来院患者が増えました。掲載すると、その都度一時的に患者増の効果が確実にありました。広告費用は約150万円投資しましたが、広告業者の言うままにせず、慎重に選択し検討すべきだと思います。

 お電話でのお問い合わせ・ご相談は045-313-2221

医院開業支援
開業をご希望の方へ
開業事例
医師
歯科医師