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開業事例

医師

信頼できる筋からコンサルタントを見つけること 開業準備はゆとりを持って

開業日:H21年7月
開業年齢:54歳
標榜科目:精神科
開業形態:ビルテナント

 勤務医としての仕事に不満、限界を感じていました。雇われの身ではなかなか自分のやりたい医療ができない。経営者との意見の相違もあり非常にストレスでした。ちょうどそのとき知り合いのMRから、以前精神科のクリニックだったテナントが空いていると聞きました。実際に足を運んでみたところ、駅前や街の雰囲気がとても気に入った。人口も多く需要が見込めましたので、この地での開業を決めました。
 私の場合、前職をやめてから開業まで2週間しか時間がなかったので、書類提出から内装の手配など、ほとんどコンサルタント任せでした。銀行からの借り入れもコンサルタントが進めてくれ、私は最終手続きに出向くくらい。4千万円の借り入れでしたが割とスムーズにいきました。内装費に2千万円強。「こんなものか」と納得する一方、正直、「こんなに掛かるのか」とも思いました。椅子一つとっても、数十万円しました。一方で今となっては、借入金を全て注ぎ込んででも、もっと凝ったインテリアにしてもよかったかなと思っています。クリニックでも、特に歯科医院などは最近おしゃれな内装のところが多いですよね。とにかく時間がなく何のイメージも描けなかったので、それが少し悔やまれます。
 診療圏調査はしませんでしたが、患者数はほぼ事業計画書通りです。ただ、予想していた患者層とはかなりかけ離れていました。統合失調症や認知症の方が多く来院すると予想していたのですが、ほとんどうつ病圏の患者さんばかりで病院とのギャップに驚いています。これは他の診療所の先生にも言えることだと思います。来院ルートは、紹介(保健所や企業内診療所、他院)やネット検索が多いですね。
 広告は、駅看板と折り込みチラシです。チラシは6万部を2回に分け、開設1週間前と2週間前に撒きました。デザインもコンサルタント任せ。何せ初めてのことなので、費用対効果などはわかりません。振り返ってみると、広告費150万円というのはやはり高いのかなと感じます。
 スタッフは、前の勤務先を退職したPSW(精神保健福祉士)1名を雇用しました。そのほかはインターネットの求人サイト。これもコンサルタントの勧めです。看護師を新たに雇い入れましたがスタッフ同士の人間関係には少し気を遣います。やはり女性が多い職場ですし、年齢の幅もありますしね。
 コンサルタントの仕事ぶりには満足しています。先に開業した大学の仲間たちが代々付き合ってきているコンサルなので、「間違いない」という信頼がありました。コンサル料は150万円でしたが、それでも信頼できる確信が持てるコンサルタントなら、決して高くない。そういう意味で、縦(先輩・後輩)や横(同期)の繋がりは重要かもしれません。
 本当は内覧会のようなものもやりたかったのですが何せ時間がなく慌ただしかった。前職を辞めてから開業まで時間があまりにもないのは大変です。開業準備期間はしっかり確保した方がいいですね。開業の年齢ですが、収入を増やすという視点なら若いうちの開業がいいでしょう。しかし、地域の患者さんにいい医療を実践するには、やはりしっかりと本業を勉強してから開業するのが大事ではないかとも思います。

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