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医師

診療圏調査はひとつの判断材料に

開業日:平成20年7月
開業年齢:39歳
標榜科目:眼科
開業形態:クリニックモール

 開業は勤務医時代から将来のビジョンとして捉えており、40歳位を目途に考えていました。開業までは500床以上の大病院に6年間勤務をしていたので、外来と手術に明け暮れる日々でした。組織の中では、自分の考えている方針が通らず、不必要と思う雑用も行なわなければならない。そんな中、私の義理の父からクリニックモールで1つ空きがある情報をもらいました。ビルのオーナーも父の知人で信頼できる方だったので安心して契約できました。開業の準備は、この物件とは全く関係のない医療機器メーカーのコンサルタント部門の方に相談しました。そこの医療機器をなるべく買うことを前提に、コンサルタント料は無料ということだったので依頼しました。
 診療圏調査については役に立たなかったという判断はしていません。調査結果は判断材料のひとつになることは間違いない。総合的な評価を行う上で診療圏調査の具体的な数字がないと見通しも立てることができず事業計画書にも手がつけられません。そういった意味で診療圏調査は必要です。
 開業資金は銀行から融資を受けました。白内障の手術を行う予定だったので、将来性があると評価をしていただき融資を受けられたのだと思っています。前述したようにコンサルタントを依頼したメーカーから医療機器を購入したのですが、「機器を買わされた」という感じは全くありません。私なりに判断し、本当に必要なものだけを最低限をベースに揃えました。眼科は他の診療科目より医療機器が必要です。支出も多いので、まずは"最低限"という考え方が良いかと思います。
 コンサルタントとは半年かけて、毎週1~2回夜に打ち合わせを持ち、忙しい日々を過ごしました。しかしコンサルタントに丸投げはしていません。自分から主導的に、図面や機器のリスト、価格交渉も行いました。クリニックのロゴマーク1つ作るのにも何回も校正をして広告会社とも何度も打ち合わせを行い、自分が納得できるよう汗をかきました。
 開業後のイメージとして、クリニックモールなのでコンスタントに患者さんが来ると思っていましたが思ったほど来ませんでした。下の階のクリニックに通院している患者さんに、上階に眼科が開業したことを実はあまり知られていなかったのです。その後立て看板を出し、学校のフォトニュースのスポンサーになるなど、宣伝活動に努めました。開業に際しては、「この地域なら眼科でも大丈夫」と説明を受けていましたが、同じ診療科が近隣にある場合は患者さんが分散するので、慎重に判断したほうがよいと思います。そのあたりを考えないと結構厳しい状況が待っていることを覚悟しなければなりません。

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