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開業事例

歯科医師

高齢者も通いやすい1階での開業 『土足OK』などちょっとした工夫も好評

開業日:H23年12月
開業年齢:35歳
標榜科目:歯科
開業形態:ビルテナント

 もともと勤務医として10年経験を積んだら開業しようと考えていました。前勤務先は、院長が勤務医の治療方針を尊重してくれる恵まれた環境でしたが、勤務医としてではなく、開業して上司のしがらみなく、自分の理想とする診療がしたいという想いが強かった。開業に向けて動いたのは勤続9年目の事です。前勤務先の経営状況が悪化して給料の引き下げなどがあり、それらを機に退職しました。
 開業にあたり相談したのは、開業準備を進めていた、ある歯科医師のブログで紹介されていたコンサルタントです。ブログには開業準備の状況が細かく紹介されており、そこに掲載されていたコンサルタントの対応に好感を持ち、まったく面識がなかったものの、この歯科医師にメールを送り、コンサルタントを紹介していただきました。私は元々郊外での開業を考えていましたが、このコンサルタントが郊外での開業を得意としていること、過去開業に携わった医院の業績も良好な事に大きく惹かれました。コンサルティング料は400万円と非常に高かったのですが、結果的には満足しています。
 開業地は、郊外にあるマンションの1階です。近隣の医療機関を調べたところ、1階で開業している歯科医院がほぼ皆無だったこともあり、現在地に決めました。結果的に足腰の弱い高齢の患者さんが多く来院されているので、階段の昇り降りがない点が非常に喜ばれています。また、私のこだわりで院内は土足OKにしました。面倒なスリッパの履き替えがなく、これも患者さんには好評ですね。
 開業前の内覧会はコンサルタントに一任しました。子どもも楽しめるようにおもちゃが当たるくじ引きコーナーを設けた事が功を奏し、家族連れも多く来院。結果、3日間で500名が来院し、うち80名が予約を入れてくださいました。開業当初も1日平均10名以上来ていただき、順調な滑り出しでした。
 現在、スタッフは歯科助手5名と事務職員1名。男性2名・女性4名で全員パート職員です。万一トラブルを抱えた時のリスクや経営面から考えれば、正職員よりもパート職員の方がいいですね。
 また、私は前勤務先で採用担当と職員のシフトを組む業務に携わっていたので、職員をめぐるトラブルを多く経験しました。その経験を活かして、現在は①職員の年齢が偏らないよう10代から40代まで幅を持って採用、②歯科助手は女性だけでなく男性も雇用、③勤務時間を午前・午後で完全に分け、派閥ができないよう職員をばらけて配置―などに留意しつつ、意図的にシフトを組むようにしています。おかげで人間関係は良好で、私もスタッフも働きやすい環境を築けています。
 ただ、唯一の悩みは日曜日のシフト編成です。開業時に調査した結果、周辺には土・日診療している歯科医院がほとんどなく、しかも土曜日も半日診療ばかりでした。そこで差別化を図るため、土曜は20時まで、日曜も18時30分まで診療することとし、月・火を休診日にしました。ただ、職員があまり土・日に勤務したがらないので、シフトの調整には毎回苦労しています。また、月・火を連休にしたため、仮に患者さんが月曜日に歯が痛くなっても水曜日以降に対応せざるを得なくなるので、患者さんに迷惑をおかけしてしまう点は後悔しています。
 開業すると自分が思うように診療できる一方、仮に自分が間違ったことをしてしまうと全て自分に返ってくるので、その分責任も重くなります。それでも勤務医の頃とは違ったやりがいを感じる事ができますし、今の方がストレスも少ないです。これから開業される先生方にも、入念な準備のもと、うまく開業していただきたいです。

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