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開業事例

歯科医師

保健所への図面再提出も 開業には『想定外』がつきもの

開業日:H22年1月
開業年齢:31歳
標榜科目:歯科
開業形態:ビルテナント

 両親ともに歯医者。父の診療所は兄が継ぐと決まっていたので自分の城を構えることにしました。勤務先で分院長をオープニングからこなした経験から自信がつき、様々な条件も整ったので開業しました。
 私の場合、所有する土地のテナントで開業することが決まっていたので、まず場所ありきでそこに合った診療方針を考えることに。患者一人ひとりを丁寧に診たいという自分なりの想いを貫くと、おのずと患者1人あたりの単価を上げなければなりませんが、この辺りはオフィス街で、歯科への意識も高い方が多い。メリット・デメリットをじっくり話し合った上で自費を選ぶ方は少なくありません。
 開業準備では保健所と一悶着ありました。「開設日」は診療できる体制が整っていなければならないのに私が勘違いしていて、実際のオープンより前の日付を開設日として届けを出してしまったんです。開設後の調査に来た保健所の職員からは、診療所内の物入れや引き出し、冷蔵庫の中まで引っ掻き回された挙句「開業は認められません」とまで言われかなり慌てました。「提出された図面と違う」と指摘され図面の出し直しもありました。届け出関係などは結構業者任せにしてしまっている部分だったので、自分できちんと把握しておくべきだったと反省しました。
 内装・施工は、歯科専門業者だとパターン化していて面白くないので、畑違いの業者を希望。知り合いの紹介で、プランタン銀座や渋谷のロフトなどを手掛けるデザイナーに頼むことができました。専門でない分心配なところは、先輩歯科医師に図面をみてもらいながら進めました。内覧会は業者を入れると100万円くらいかかると聞いたので、仲間内だけでやりました。
 開業資金のうち、自己資金はほぼゼロ。政策金融公庫から2千万、横浜銀行から2千万借りました。土地は他で担保に入れてしまっていたので無担保で借りることに。税理士と綿密に打ち合わせをし、何度も銀行に足を運びました。開業2カ月前まで勤務していたので最終的には税理士に任せることになりましたが。開業費用4千万のうち、内装費が1千万、ユニットとレントゲンで1千5百万。私の場合、土地のオーナーだったことで通常10カ月分必要なテナントの保証金が要らなかったことが大きいです。
 歯科衛生士はフェイスブックで知り合った人を採用。経験上、オープニングスタッフはとても大事だと痛感していましたので、衛生士、助手ともに正規職員にしました。
 開業して驚いたことは、患者さんを集めるのがこんなにも大変なものかと。徐々に口コミは増えてきているものの、まず一歩診療所に足を運んでもらうのは、想像していた以上に労力を要しました。異業種の友人にも相談しました。フェイスブックもツールの一つです。
 開業はとにかく想定外のことだらけ。予定外の支出も多いので、いろんな想定をしながら慎重に進めることです。それには、信頼できる相談相手を見つけることが一番ですね。

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