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開業事例

歯科医師

営業成績しか考えない担当者、ずさんな施工業者に注意

開業日:H21年9月
開業年齢:40歳
標榜科目:歯科
開業形態:ビルテナント

 開業は自宅から近い場所で考えていたところ、通勤途中に都合のよい物件を見つけました。大家さんも医療機関ということで快諾していただき、開業場所は自分で決めました。その後、知人に相談し、その繋がりで大手歯科機器、内装、看板業者などの紹介を受けました。これが今思えば失敗だったと思います。知人が実施してくれた診療圏調査では1日に10人~20人もの患者が来ると説明を受け、事業計画書、資金計画書もその知人が作成し、銀行の融資も予定通り受けることができました。しかし、診療圏調査の患者数は当てにできません。実際、10人も患者は来なかったです。これから開業される方は、来院患者数に十分注意することです。ユニット2台でじっくりと診療したかったので、内装から医療機器含め3千万円以内で仕上げてほしいと伝えていました。しかし、その紹介された医療機器業者は、自分の営業成績しか考えておらず、レーザー機器の導入を積極的に勧めてきました。リース会社の社員を連れてきて「月々の返済額に12~13万円増えるだけです」と事もなげに説明されました。最初から高額な最新機器を平気で勧めるので断りました。
 9月開業に向け2月から準備を進めてきましたが、7月になっても知人と話し合いが進まずに焦っていたところ、「今までの話は全部やめて、一からやり直しますか?」と突き放すように言われ驚きました。知人といえども、口約束だけで不信感をもちはじめていたので、やり取りを録音するようにしました。
 設計図は気に入ったので、これならと思い内装を依頼したのですが施工業者が酷かったです。医院の雰囲気にこだわったこともあり坪単価が当初予算より高くなったので、家具や照明などは自分で調達。パソコンを置く机なのにキーボードが置けない引き出しの作りになったり、希望と違ったタイル張りだったり、細かいことですが不満は沢山あります。工事の過程では現場にこまめに足を運び確認をしないと大変なことになります。また、配管工事では、業者が誤って水道管に穴をあけ水が大量に吹き出しているのに、「バケツをこぼした程度」と下階のカフェのオーナーに説明をしていたので、謝罪の挨拶にいったところ「あんたの所は嘘つきを雇っているのか」と凄い剣幕で怒られました。他にもエレベーター内に養生シートを張らず、住民から苦情を受けたり、さらに施工中に火災報知機の警報を鳴らしてしまい、工事の事前の通知もしていなかったため、カフェの客やマンションの住民が一時大騒ぎとなるなど大変な目に遭いました。それにもかかわらず「今までこんなトラブルは初めてだ」とまるでこちら側を責めるような業者の言葉に驚きました。
 資金計画書の見通しは非常に甘かったと思います。歯科衛生士も前勤務先から常勤で来てもらいましたが、ボーナスが払えず仕方なく辞めていただきました。また、運転資金も底をつく事態で、両親から借り入れもし、潰れてしまうのではないかと不安でした。入口の看板もオシャレな感じで作りましたが、半年後に40万円かけて医院テナントのガラス部分の宣伝文字テープなど大幅に修正しました。友人からの助言もされたのですが、窓のシールは「歯科医院がここにある」と目を引くものにすべきです。

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