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開業事例

歯科医師

しっかりとしたコンセプトを持って開業を

開業日:H19年10月
開業年齢:30歳
標榜科目:歯科
開業形態:クリニックモール

 人に感謝される歯科医師になりたい。そんな思いから3年前に開業しました。自分の喜びよりも他人の喜びを見て幸せを感じる性格だったことから、歯科医師として人の生活を豊かにすることで、その人の喜びを得ることが出来たとき、この職業を天職だと思い志しました。この信念は、開業するにあたってもクリニックのコンセプトとして大きな土台となりました。開業準備においては、そのコンセプトを曲げずに各業者と打ち合わせをしてきたため、自分がどのようなクリニックにしたいのか、どのようなコンセプトで開業したいのかを明確に提示することで、打ち合わせはスムーズに進みました。例えば、クリニックの内装に関しては、コンセプトを土台に優先順位を決め(①安全、②リラクゼーション・・・など)、打ち合わせに参加することで、自分の思い描いていたクリニックを作り上げることができました。
 開業までは7つの病院で勤務医を経験し、最先端の技術を始めたくさんのことを吸収し、今後に活かしたいと思っていました。そして何より、患者さんへの思いやりや医療従事者としての自覚など多くの経験をさせてもらったことが、今では何よりの自分のベースになっています。開業準備には2年の時間をかけましたが、その間、自分の技術を上げることはもちろん、経営の勉強や、患者さんとのコミュニケーションについても深めたいと思い、心理学のセミナーに参加したり、開業書籍を読んだりして、勤務医時代から開業に向けた下準備をしていました。もちろん開業してから勉強することも出来ますが、開業時には万全の体制で挑みたいと思い、吸収できるものは開業前に自分のものとして確立していきました。その2年間で勉強したことは、現在の経営や患者さんとのコミュニケーションにおいても大きな糧となっています。
 開業場所は、クリニックモールを選びました。ただ、ビル管理者との意見の食い違いがあり、看板一つ出すにも自分が思い描いていたものをそのまま出すことは出来ませんでした。また、他科の看板とも足並みを揃えなければならなかったという点では少々窮屈に感じましたが、クリニックモールならではのメリットもあります。現在、来院される患者さんからのアンケートを見ると、他科を受診していて来院してくださる患者さんが一番多く、クリニックモールにおける相乗効果は、大いに集患に繋がっています。
 スタッフの採用についても、自分の中でコンセプトを決め面接を行いました。何か特技を持っている人には惹きつけられましたね。「コレ」というものを持っている人は、メリハリを持って仕事に取り組む姿勢にも表れ、仕事にもきちんとやりがいを見出して自分を活かせるところを見つけられる人が多いように思います。「とりあえず勤めたい」という考えの人を雇うことは、クリニックの雰囲気やスタッフ全体のモチベーションにも影響してきます。良い治療は、良いスタッフがいて初めて完成します。スタッフが存分に力を発揮できる環境を提供することで、それを患者さんに還元できると考えています。そこで働くスタッフも生き生きと仕事が出来る環境を作ることが、患者さんにとっても居心地の良いクリニックという印象を与えることが出来ると思っています。
 開業するにあたって、よく周りの先輩方から言われたのが、収入が増える、好きなときに休みが取れるとか良いことばかりで、開業することで自分の融通が利くような、自分なら大丈夫、やっていけると大抵の人は思いがちです。でも現実は甘くないです。もちろん学校では経営の勉強は教えてくれませんので開業当初は、経営的なところばかりに目が行きがちです。経営9割、医療1割の構造に陥りやすく、良い数字が上がってきたとしても、それは短期的なものです。良い医療、技術を提供できなければ患者さんには満足していただき、引き続き通院いただくことはできません。

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