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開業事例

歯科医師

設計業者、施行業者の選定には注意を

開業日:平成17年2月
開業年齢:33歳
標榜科目:歯科
開業形態:テナント

 この開業場所は、以前焼肉店が入っていたようですが、駅前の1階でガラスも大きく日当たりが良好だったので決めました。
開業に向けては設計・施行業者の杜撰な工事でトラブルを抱えました。信じられない工事で、ユニットについては設計ミスで、結果的に角度を変えて設置することになってしまいました。ユニットを倒すと人が通れなくなるくらいの施行になってしまい、原因は内装の壁が設計よりも5センチ中に張られたことでした。ユニットのアームも壁に当たって全開しなかったですが、かろうじて使えるようになりました。窓も新たに設置する計画でしたが、壁は薄い材質が使用され、もう一度内装工事を行わないと窓が取り付けられないということでした。さらに、前の焼肉店の排水管位置が、トイレと距離があるところに設計されていたため、開業後まもなく水回りが悪く流れなくなってしまいました。配水管を設置した業者に修理を依頼しましたが、作業中に配管が外れ休診せざるを得ない事態に陥りました。設計の段階から歯科医院の排水設備に詳しい業者に依頼しないと、必ず問題が発生するため注意するべきだと思います。
また、天井に3機取り付けた空調設備は、この度掃除を専門業者依頼したところ、「カバーが直接天井に取り付けられていて外せない」と言われ驚きました。当時の業者に苦情を言うと「3機を30万円で、掃除も含め工事します」と言われ、開き直った対応に愕然としました。
設計業者、施行業者を選定する上では3社から見積もりを出させました。その際、他業者よりも全体で数百万円安い業者に依頼したのですが、そのことが結果的に最悪の事態を招いてしまったのです。開業前は勤務医だったこともあり、施行中、数回しか足を運ばなかったことも、今回のような事態となった一因になったと思っています。

開業に際しては、器機設置などにおいて施設基準など熟知した業者を選ぶことと、安すぎる業者はそれなりの工事しか行わないということを念頭に置かれたほうがいいと思います。

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